びーだぶ家のキャンピングトレーラー日誌

デリカD:5ディーゼルでキャンピングトレーラー(Hobby 490KMF)ひっきーしてます。基本DIYでのメンテナンスや改造、修理を試みています。

キャンピングトレーラーの走行充電を考える

■当初必要ないと思っていたが
トレーラを購入してからはそれ程連泊をしたこともなく、キャンプであっても日中は電気をそれ程使いませんし日照時間の長さもあってか充電不足になることはありませんでした。
ですので、案外ソーラーパネルの日中充電だけで回復するんだな~位にしか思っていませんでした。

ところがこの冬季キャラバンではバッテリーの充電不足が顕著に現れまして、これを何とかせねばということになりました。

※バッテリーの増強やソーラーパネルの増設は今回考えません

■トレーラーのバッテリーを充電する方法
1.走行充電器(サブバッテリーチャージャーやアイソレーター)を用いて、12Vをバッテリーに送る方法
これが一番単純なシステムかとは思いますが、手ごろな2sq程の線でトレーラーのバッテリーまで電気を送ったとしてもかなりの電圧降下が発生しますので、おそらくそのまま12Vを送っただけでは満充電にはならないでしょう。
ただ、トレーラーで12Vを受けた後に昇圧してくれるものがありますのでこれを着ければ完全に充電されると思います。でも、買うとなると配線材等含めて総額2万円チョイにはなってしまうかな・・・お財布が・・・(汗)
冷蔵庫も12Vで駆動させる場合、かならず12Vの昇圧器は必要ですしね。
※昇圧器無しで冷蔵庫を12V駆動させるとサブバッテリーの電気で冷蔵庫を駆動させてしまうので逆効果。エメロードは走行充電器がオプション

2.牽引する車両でAC100Vを作って、それをトレーラーに送る方法
上記方法とは異なり、交流でトレーラーに送りますから電圧降下は殆どありません。
そして100Vはトレーラーの外部AC受けのレセクタプルからブレーカーの間に割り込ませれば、トレーラー付属のチャージャーからバッテリーの充電もされますし、冷蔵庫も難なく100V駆動ができます。


■適したものはどれか
我が家の場合、上記の「2」の方が適しているでしょう。
幸運にも我が家には1500W出力のDC-ACインバーターが倉庫に余っています。これを使わないテは無いでしょう。
必要なのはバッテリーからインバーターまでの直流配線くらいですから、全部で数千円~1万円くらいと比較的安く済みそうです。
この方法でやっていこうと思います。
※事前に仮配線で動かしてみたところ、矩形波インバーターでも正常に動作したことを確認しました

■まずヘッド側の工事
イメージ 1
インバーター本体は助手席の下に設置しました。
シート下のフレームにボルトナット止めです。

バッテリー直で車内まで配線を引き込みますが、ここで1つポイント・・・。
プラス端子はバッテリーのターミナルから引いてもいいですが、バッテリー端子直付けの大きいヒューズがある場合は何の系統なのか調べてから接続しましょう。でないと、もしインバーターで大電力を使った際に車両のヒューズが飛んでしまってエンジンがかからない・走行中にエンジンが突然停止してしまう等、事故のもとになります。
またマイナス側は、バッテリーのマイナスターミナルから伸びている太い線のボディーアース部(バッテリーの下辺りにあるボルト)に共締めで締結しましょう。これはマイナス端子に使用電流を測定しているセンサーがついているからで、これでオルタネーターの発電量を調節しています。
使った電気はここを通らないと正常な判断ができなくなり、車両の本来の機能を誤作動させてしまいますから車体にアースを取ることが重要です。
※ただし車種により明らかに細い場合はまた別です。
※今回は想定使用電流が最大でも60A程度ですので、この接続でOK。

よくわからない方はお近くの自動車電装業社に頼むと良いですよ。

そして100V出力した電気は、マットの下を通って車両後部へ向かわせます。
インバーターのスイッチから出ているダブルコードは、実は手作りのリモートスイッチ回路に繋がっておりまして・・・
イメージ 2
インバーターのスイッチをONにしていても、車両のエンジンが停止中はインバーターが切れるようになっています。(バッテリーあがり防止のため)どうしても停車中もONにしたい時は、インバーター本体のスイッチをONにすれば使えます。

そして車両後部に這わせた100Vラインはテールランプ裏のグロメットから車外に出しまして、
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↑まだ仮設なので結束バンド止め。近いうちにアングル材でマウント予定

このようにトレーラーのカプラー横に単独で出しました。
普段使わないときは
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コーキングで埋めたダミーを付けておきます。

■続いてトレーラー側の工事
前出の通り、外部電源受けのレセクタプルからブレーカーの間で単純分岐をして、ボールマウントの方まで線を引いてきました。
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トレーラー付属の外部電源コードをコンセントに差している場合、ここにも100Vが来るので要注意。
逆もしかり。
そのうち安全のため切り替え回路を作りましょうかね。

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↑未使用時はこのダミーレセクタプルに差しておきます。
 コーキングで防水処理と、一応水抜き穴も下部に開けました。

イメージ 7
↑こんな感じで。案外ピタッとしているので雨も入らないとは思いますが、ここは屋根を作っても良さそうですね。


■結果
トレーラーと接続し、デリカのエンジンをかけてインバーターをON!
しばらく様子を見ましたが、トレーラーのバッテリーもきちんと充電されて冷蔵庫もAC100Vで駆動できています。
成功です(^^)