先日買ったリン酸鉄リチウムイオンバッテリーですが、容量試験や耐久試験をしてみたらとりあえず期待通り使えそうなのでポータブル電源化しました。
いきなり完成した状態ですが、こんな感じに使えるようにしました。
中身はどうなっているかと言うと、
ボックスの中にリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを入れ、その上にDC-ACインバーターを貼り付けただけです。
余ったスペースにはバッテリーやインバーターが送られてきたときの緩衝材を切って詰め込んだだけですが、エコで実用上問題ないのでOK!
エアコンは正弦波のインバーターじゃないと動かないので、検討されている方は正弦波インバーターをお選び下さい。
私の狙いはエアコンを動作させる事なので出力は定格1000Wもあれば十分なのですが、中華クオリティー上スペックを鵜呑みにできないので(笑)大きめの出力の物を選びました。また、大きめの物の方が放熱性や発熱に対するキャパに余裕がありますので動かしたい物よりも少しオーバー目の物をオススメします。
ちなみに、最大何ワットまで使えるかはインバーターだけでなくバッテリーによっても変わります。
私が使用しているバッテリーは連続120A出力可能となっているので、1300W程度が実質的な最大出力です。インバーターの許容出力は高いとはいえ、バッテリーの寿命を縮めないためにも自分で消費電力を管理しながら使うことになりますね。
(もちろん短時間であれば120A以上も取り出せます)
インバーターのファン周辺には廃熱のための穴を多く開けました。
このインバーターは電源投入後のセルフチェックで排気ファンが最大回転で2秒程回転するのですが、その機能を利用して風の出具合を確認したところ結構空気が中から出てきてましたので多分大丈夫だと思います。
風雨の際は少し雨水の浸入を防ぐような配慮が必要になりますが、排気側をトレーラーの下になるように置けば大丈夫でしょう。
反対側は吸気&接続配線出し用の穴です。エアコンダクト用の部品を利用し、下向きにしました。
バッテリー充電用のケーブルや、インバーターからAC/USB電源を取得する機器はここから配線を出せます。
またこの穴は排気用の穴よりも下になるように高低差を付けて開けましたので、無風状態でも多少空気に流れができるような設計です。
ボックスの蓋を閉めていてもAC100VとDC12V(360W)が取り出せるように、電気取り出し口を付けました。
普段はここからだけで十分こと足りると思います。
インバーターにはバッテリー電圧やインバーター内部温度、出力ワット数等が出て便利です。
地面が悪いときはここに置くのも良さそうです。
この状態で灯油FFヒーターを動作させて車内を暑くし、エアコンで冷房運転をしてみました。
安定動作中はDC-ACインバーターのモニター上では200~300Wの消費電力を示しており、この感じだと7~8時間は稼働できそうな感じです。
気になっていたインバーターの発熱も思ったほど無く、30分間でファンは1度も回りませんでした。案外変換効率が良いのかも。
まだしばらく気温が低くてエアコンを動作させる環境にならないので、暑くなってきたらエアコン動作試験をしてみようと思います。