中華ヒーターのポンプ音対策として"JB's Microdosing Pump"へ交換しました。
前回の上記記事では詳細を書きませんでしたので、少し詳しく書いていこうと思います。
まずJBポンプには赤、青、黄、緑の4本配線が出ています。
このうち赤は車両バッテリーのプラスへ1アンペアのヒューズを介して接続し、青はバッテリーのマイナスへ接続します。
黄と緑の配線は中華ヒーターの燃料ポンプ配線に接続します。どちらの色をどちらに接続しても大丈夫です。(JBポンプはこの配線からポンプ駆動信号を読み取るだけなので、どちらに接続しても動作に影響は無い)
配線の接続が終わったら、JBポンプのエア抜きを行います。まず燃料タンクからのホースを【FUEL IN】へ。もう一方の吐出側には適当なチューブ(ヒーター取付時に余っている燃料チューブがあるならそれ)を接続し、エア抜き中に吐出される燃料を受け止める受け皿を用意するか燃料タンクへ燃料が戻るようにします。
そうしましたら、JBポンプの蓋を開けまして
写真中央にあるタクトスイッチを押し、ポンプを駆動させてエア抜きを実施してください。
この時の注意点として、エア抜きボタンを押しながらポンプ自体を様々な角度に回転させたり振ったりして、しつこい程によーーーーーくエア抜きして下さい。
ここで少しでもエアーが残っていると点火不良、点火後の失火が起きます。
そしてポンプ本体の取付場所について。
私は先日トレーラーのフロントロッカー内エアコン室外機の上(画像中の【ポンプ①】場所)に設置しましたが、これは好ましくないということがわかりました。
現在は【ポンプ②】位置に設置しています。
JBポンプは純正のポンプと同じようにタンクと同じ高さ若しくはタンクよりも下の位置に設置しましょう。
実はJBポンプへ交換した直後の旅行で、夜中のうちは調子よく動いていたものの朝方になったらヒーターがストップ。その後一度もヒーターが動かなくなるという現象が発生。自宅に帰ってきてから原因を調査したところ、2つ原因が考えられました。
原因1 不完全だったエアー抜き
旅行から帰ってきてから再度エアー抜きを行ったところ、決して少なくないエアーが出てきました。取付時にあまり根詰めてエアー抜きを行わなかったせいで僅かにエアーが残っており、自宅では問題なくヒーターが動作したが標高が高いところへ行った際に内部で膨張。空気の体積が増えてポンプ内のエアーが増し、吐出不良を招いた物と考えられます。
原因2 ポンプ位置が高すぎた
普通に考えればわかることなんですが、燃料ポンプが燃料タンクよりも高い位置にあると吸引損失が多くなり、吐出量・吐出圧力が大きく低下するようです。また、吸引損失が大きいとどこからかエアーを吸ってしまって燃料配管内にエアーが混入する可能性も考えられるため、ポンプ位置はタンクと同程度かそれより低い位置に取り付けるべきのようです。
現在はポンプ位置を上記写真の②位置に変更しており、すこぶる安定動作しています。
きちんとエア抜きができてない場合、我が家の場合ですと
・点火に失敗する
・運転中の温風がぬるい(通常150℃前後の温風なのに70℃程しかない)
・運転中に失火して停止してしまう
という症状が出ておりました。
もしJBポンプに変更なさった方でこのような症状が出た方がいらっしゃいましたら、一度エアー抜きの再実行とポンプ位置の点検を。
ちなみにポンプを車内と車外を隔てているパネルに貼ったところ、流石に車内にポンプ音が響いてきたので直接トレーラーと繋がっていない部品(今回で言えば燃料タンク)にポンプを取り付けています。