びーだぶ家のキャンピングトレーラー日誌

デリカD:5ディーゼルでキャンピングトレーラー(Hobby 490KMF)ひっきーしてます。基本DIYでのメンテナンスや改造、修理を試みています。

DABBSSON DBS1300と自作ポタ電でエアコン稼働比較実験

先日購入したDABBSSONのDBS1300+DBS1700B(拡張バッテリー)のテストと、自作ポタ電との比較実験をしました。

テストは正常にエアコンが動くかどうか。その後の比較実験は、本当ならエアコンが切れるまでやりたいけどそれだと日中ずっと張り付いていないといけないので却下。なので2台とも決まった時間にエアコンを稼働させ、エアコンを切った際のバッテリー残量で比較することにしました。

 

まずはDABBSSON。キャンピングトレーラーにポータブルバッテリーを持ち込んで、エアコン本体のコンセントを繋いで準備完了。さてエアコンを動かすことはできるのでしょうか?

エアコン動作テスト

以前自作したポタ電は重くてトレーラー内に持ち込む事なんてできませんでしたから、トレーラー内に持ち込めるってだけでも大きな改善です。

 

恐る恐るエアコンの電源を入れると・・・お!無事に稼働開始しました。気になるポタ電のファンの音はエアコンの送風音より静かなので、トレーラー内にあっても全然気になりません。これなら使用方法の自由度も上がって好感触。

実験開始

エアコンはピーク電力カットモードですので最高でも300W程度の消費です。

※ピーク電力カットモード・・・「ピークカット」「パワーセレクト」等と呼ばれ、エアコンが稼働直後に一気に部屋の温度を設定温度に近づけようと最大能力まで頑張るのを抑える機能。これにより一時的な大電力消費を抑え、契約電力超過や配電系統をダウンさせにくくなる。その代わりに室温の変化はゆっくりになってしまうが、トレーラーで使用する分には室内の狭さ故にそのデメリットはほぼ無くなり、ポータブル電源にやRVパーク、キャンプ場の電源設備に対しての過負荷を防げるというメリットの方が優位になる。

画面に表示されているINPUTは拡張バッテリーからの入力で、拡張バッテリーからは170W、インバーターへは327W流れていっているってことなので本体バッテリーからは差し引き157W流れているようです。本体バッテリーと拡張バッテリーからの流入比は各バッテリー残量の比から自動的に調節され、充電量が0になるタイミングを大凡合わせてくれています。賢い。

 

無事に稼働し始めたのを確認できたので、実験のためここで就寝することにしました。自作ポタ電では翌朝まで余裕で動いていましたが、DABBSSONではどうなるでしょうか?

 

 

そして翌日起床するとエアコンは動作しておりました。お~、とりあえず合格。

 

しばらく日中も炎天下で動作させ、10時にエアコンをオフ。

前日夜の10時から約12時間運転させた結果、バッテリー残量は

実験終了時

約半分でした。(拡張バッテリーはもう少し残っていた)

 

 

翌日には以前作った自作ポタ電での対照実験も行い、

トレーラー内気温・就寝前の日中の天気・翌日の天気はほぼ同等

使用時間も夜10時~翌朝10時で条件を揃えて実験開始。

自作ポタ電

結果、自作ポタ電の方はおよそ残量40%でした。(終了時の画面が11時頃だがエアコンの内部乾燥運転が終わってから見た為で、これはDABBSSONとも同じ条件)

 

まとめると、

自作ポタ電:半固体LiFePO4の3584Wh+汎用BMS+中華正弦波インバーター2000W

実験終了時で残量約40%

DABBSSON:半固体LiFePO4の3030Wh+内蔵BMS+内蔵正弦波インバーター1200W

実験終了時で残量約55%

という結果になりました。

 

パーセント表示での比較は個体や内部補正値により変動しますのであまり当てになりませんが、DABBSSONは概ね自作ポタ電と同じか、より長時間使えるようです。

何故バッテリー容量が少ない方のDABBSSONの方が健闘したか考えてみたんですが、DABBSSONは内部24V系であるのに対し自作ポタ電は内部12V系であり、BMS・インバーターそれぞれロス(発熱量)が多く、使用中冷却ファンで持ってかれる電力も多大。またそれぞれを電線やコネクターで接続しているので各所で無視できない損失も多いために実容量が目減りしていたんだと思います。

対してDABBSSONの方は連続800W負荷を3時間かけてテストした際も冷却風出口はほんのり暖かいくらいで、内部温度も適温(アプリでステータス確認可)。きっと変換効率が良いのでしょうね。

 

自作ポタ電も作ったときは市販されていないような大容量かつ驚きの低価格を誇っていましたが、今は色んなメーカーから優れた物が出てきて値段も手頃になりましたので、今となっては余程の拘りが無い限り自作のメリットは薄いですね。

 

結果:

規格容量値は減ったが、自作ポタ電と同等にエアコン稼働できそう

 

ちなみに今回の実験では大人1人就寝での実験でしたので翌日10時時点でもバッテリー残量が残りましたが、家族5人で就寝すると人体からの発熱量が増えるので今までの経験上10時頃でバッテリーは空になります。

我が家の構成ですと、大人3人+子供2人就寝時のエアコン稼働は3,000Whで12時間って感じですね。

ちなみに大人1人当たりの発熱量は75~100W位あるそうですよ。