先日のスキー旅行で100Vを出力しなくなったトレーラーのインバーター。
電源を入れてもこんな感じです。症状が発生したときの状況としては、スマフォや無線機を充電していたところいきなりAC出力がストップ。特にインバーターから音や異臭も無ければ警告すら鳴動せず。
OUTPUTを見てみると50Hz設定にしているにもかかわらず『60Hz AC 00V』になっています。実際に出力はありません。多分走行中の振動で何かが壊れたんだと思います。
もう激安中華インバーターは卒業しようと思いますので少し高めの価格帯で品質にも期待できるRENOGYを買ってみました。
サイズとか気にしないで買っちゃったんですけど大きいな~。今までの所に入るか?
やはり従来の場所には入りきらなかったので、少し場所を引っ越しました。あとは配線の端子サイスが合わなかったので作り替えた程度で、特に大きな変更は無し。通風口も塞いでないので冷却も支障ないと思います。バッテリーのケーブルは20sqで配線していますが我が家の場合最大でもAC100V-900W(DC12V-1200W つまり100A程度)しかも間欠動作でしか使わないのであまり太いケーブルを使っていません。
リモコンも取り付けして電子レンジ試験運転は問題なし。
さて、激安中華インバーターから高級中華インバーターへステップアップしましたが耐震性やいかに・・・?
さて余談ですが故障したインバーターをバラしてみました。
実は以前にもこのインバーターは故障してまして、修理を施してあります。
基本的に故障の原因は”実装部品が振動に耐えられない”ことが原因でして、対策をしないと根本的な解決になりません。
このコンデンサーは当初基板に実装されていましたが振動でもぎれてケース内に転がっておりました。なので、基板から分離して太い配線に抱き合わせています。
このトロイダルコアも固定用の結束バンドが千切れてケース内に転がっていたことがあります。
今回の故障内容としては
1.インバーターの電源は入るのに交流100Vが出力されない
2.周波数を50Hzにしているのに60Hzになっている
まず出力がない原因を探る点検してみましょう。
故障した瞬間を目の当たりにしているので原因的にも無いと思っていますが1次側(直流)、2次側(交流)のFETはオープン・ショート共に無し。
では高圧制御基板を見てみましょう。
見た目は特に焼けや破損は無い感じ。というか電源を入れるとちゃんと発振してる音が聞こえます。動作は問題なさそう。
先ほど写真にも載せたトロイダルコアがまた悪さしてるのか?と思って結束バンドを取り外してみると
ビンゴ!半田クラックを発見しました。トロイダルコアを動かすと芯が動きます。
とりあえずここを追い半田して修理。
これで多分出力されるようになったと思うので、次は周波数が合わない問題。
周波数切り替えスイッチが繋がっている基板を見てみると
切れてますがな。ここはサクっと修理して完了。振動で配線が疲労を起こして折れちゃったんですね。
さて、テストしてみるとどうかな?
ちゃんとOUTPUTに「50Hz AC100V」が表示されました!
修理に使っていた半田ごてをインバーターに接続すると、きちんと電気が来ていることを確認できました。
とりあえず直ったんですけど、うちはスペース的にインバーターを平面置きにできないのでこの設計では部品に対してストレスが多く、今後も同様の故障は続く可能性があるのでコイツを積むことはもう無いと思います。平置きできる他の車両に搭載するか、定置用かな。
ちなみに物置に眠っている修理済みインバーター達
上段のEDECOAは何で壊れたか忘れてしまいましたが修理済み品。
下段のFLAMEZUMは今までトレーラーに取り付けられていた物と同一品で、電動ファン制御回路が壊れて回らなくなったので別途サーモスイッチを内蔵しファンが回るよう魔改造修理されたもの。
このリョクエンインバーターは自作ポタ電で使用しているので車載の実績無し。一番使用歴が浅いためか今のところ故障してませんが定格の半分程度で不安定になるのと変換効率がものすごく悪いのが難点。
仕事車に搭載しているインバーターは電菱(COTEK)でほぼ毎日10年以上使っていますが、垂直・水平取り付けどちらでも故障なく使えていますのでやはり高い物は長持ちするんだなぁ。
それ以前に使っていたSTATPOWER PROwatt1500(当時15万円位)なんて25年以上使えていました。
さて今回買ったRENOGYはどうなることか?!今後に期待です。
それよりDC-ACインバーター収集家になってしまっているので少し処分しないと。