仕事用の車に備えてあるサブバッテリーがそろそろ寿命を迎えそうでして、鉛バッテリーでそのまま更新するのもいいのですが趣味と実益を兼ねてリン酸鉄リチウムバッテリー(LiFePO4)を購入してみました。
ざっくりコバルト酸リチウムイオンバッテリー(Li-ion)や鉛バッテリー(俗に言うディープサイクルバッテリー)と比べてどうなのかと言うと、
・材質自体が安定していて安全(水素爆発や熱暴走が無い)
・大電流が取り出せる(鉛やLi-ionが3Cに対して20C)
・自己放電が少ない(鉛20%、Li-ion3%に対して1%)
・使用サイクルが多い(鉛300、Li-ion400に対して2000)
・急速充電が可能(鉛0.3C、Li-ion1Cに対して3C)
ちょっと良いところばかり列挙しましたが、概ねこのような感じです。
デメリットとしては体積エネルギー密度はLi-ionには若干及ばないという所と、まだ値段がこなれてきていない点でしょうか。
でも使用サイクル数から考えるとコスパは凄いです。(そのサイクル数使えれば、の話ですが・・・笑)
我が家の使用想定は以下のようになっております。
1.仕事で使う車それぞれにサブバッテリーやインバーターを設置しているのが非経済的なので、1台のポータブル電源を作成し、必要時に積み替える方式に移行する
2.長時間停電時に自宅冷蔵庫の電源にする
3.キャンピングトレーラー停泊時に一晩エアコンを稼働させる(可能なら)
1については今まで大容量サブバッテリー(60kg)を車に搭載していましたが、LiFePO4バッテリーだと同容量で15kg位なんです。インバーターとセットにしたとしても積み替えができるので実現できそうです。
2については発電機をずっと使用しておくよりバッテリーを使用した方がガソリンを節約できます。長時間ダラダラと使う家電はLiFePO4+インバーターの方から給電させて災害対応することが可能に。
3は停車中に発電機を使用したりヘッド車のエンジンをかけておけない場所の場合、LiFePO4バッテリーからエアコンを稼働できれば最高だな~と思いまして。
あるYouTube動画を見ていたら私が買った120Ahバッテリーで6畳間を一晩程度余裕で冷房動かせたみたいだったもので・・・。
では、早速届いた品物をチェックしていきます。
本体側面には電源スイッチ(右のUSBポート兼電圧計用)、充電器差し込み口、USBポート兼電圧計があります。電圧計は蓋を閉めた状態でも見えるようになっています。
蓋を開けると電圧計を挟むようにUSBポートが出てきます。
充電器ももちろん付属してきました。あれ、PSEマーク・・・
赤ランプが点灯中は充電中のようです。
充電中にきちんと電圧も上がってきています。
本体の電圧計とYOKOGAWAの電圧表示は完全に一致していたので、結構正確でした。
緑ランプ点灯で充電完了の様子。
物置に転がっていた25年物のDC-ACインバーターを繋いでみました。
矩形波の55Hz、定格1500Wの物です。昔のやつってほんと長寿命。
正弦波じゃないのでこれでエアコンは動かせませんが、とりあえず矩形波でも使える装置で少し試験運転をしてみようと思いまして・・・
400W位の負荷をかけて使ってみました。
何をしたかと言うと、業務車のサブバッテリーを充電しています。
つまり、バッテリーでバッテリーを充電しています。なんと無駄な(笑)
LifePO4→インバーター→バッテリー充電器→鉛サブバッテリー
バッテリーの調子が良さそうなら、正弦波インバーターを購入してボックスに納め、ポータブル電源を作ろうと思います。
テリー(・3・)