先日、エンジンを掛けてエアコンを動作させたまま車外に出たところエンジンから「カリカリ・・・ガチャガチャ・・・」と小さい異音が。
最初は何か部品が振動で揺れてどこかに触っているのか?と思いましたが、よくよく聞くとエアコンのコンプレッサーがONになっている時にだけ聞こえます。
聴診器を使って調べてみるとどうやらコンプレッサーが異常を来しているようで、コンプレッサーを交換しなければならない状況と判明しました。
これから涼しくなるとは言ってもエアコンを使う日だってあるだろうし、来週は出かける用事があるから直すなら早くしなければなりません!
やっと仕事の忙しさも一段落したので、自前で何とかすることにしました。
まずコンプレッサーですが、純正新品を買うつもりは無いのでリビルド品(純正再生品)を検討しました。部品商から買うよりもネットの方が安かったのでネットで購入。
本当はレシーバータンク(ドライヤー)も交換したかったんですが、多分大丈夫だろうと目論んで今回はパス。
効き事態は何の問題もありませんでしたが念のため作業前にガス圧を計ってみたところ、特に抜けている様子は無し。ほぼ正常値でした。
コンプレッサーを交換するにはエアコンの冷媒ガスを抜かなければなりませんが、近所の電装屋さんでガスの回収のみやってもらっていざ作業開始です。
まず補機ベルトのオートテンショナーを緩め位置で固定させ、ベルトを外します。
そしたらエンジンのアンダーカバーやフェンダーライナーを外してコンプレッサーにアクセスできるようにします。
コンプレッサー登場です。作業性はとっても良いですね!
って、アレ・・・
写真では伝わりにくいですが、コンプレッサーからオイルが垂れてきています。
エンジンのアンダーカバー上にもオイルが滴った跡がありました。
どうやら異音の原因はオイル漏れによりコンプレッサーが潤滑不良を起こし、回転部や摺動部に破損や摩耗を起こしたことによる物のような気がします。(削り粉がサイクル内に回ってないと良いなぁ~、圧は正常だったから大丈夫だとは思うけど)
とは言っても今日しか作業する日が無いのと、レシーバーは用意していないので当初の予定通りコンプレッサーの交換だけでいきます。
いきなりですが故障しているコンプレッサーが外れました。
吐出側(高圧側)を点検してみましたが、目で見えるような何かは出てきてませんでした。
ササッと交換してベルトも取り付け、真空引きしてから放置して機密性を確認。その後ガスを注入しました。
規定量の780g程度を注入し、外気温28℃、エンジン回転数1,500rpm付近でこの位の圧力になりましたのでOKでしょう。吹き出し口温度も12℃位まで冷えているので問題は無さそうです。あと挙動的に可変容量式コンプレッサーっぽい感じがしたので、外気温や車内温度が高いときじゃないとあんまり低圧は下がらないですし高圧も上がらないですね。圧力は目安程度にしておきます。
あとガス注入前にこの添加剤も入れました↓
これ良いですよ~!エアコン動作時のパワーロスが減るので燃費も良くなるしコンプレッサーの動作音も静かになります。我が家の車で2台入れましたが、「こんなに違うの!?」と言うほど効果が出ました。エアコン使っていても使ってないときのような加速感が得られたり、燃費が良くなりました。(我が家のトラックに入れたら6.5km/Lが7.5km/Lになりました)
エアコン修理のタイミングでは無い使用過程車でも注入することができます。
但し専門知識や道具が必要なためDIYでの作業はオススメしません。自動車修理業者やカー用品店、自動車電装店等に作業を依頼した方が良いでしょう。
今回購入したのはコンプレッサーはリビルド品という事で販売されていた物でしたが多分社外新品でして、コア返却は不要という注釈付きでした。後日コンプレッサーを分解して中身を見てみたいと思います。
とりあえず急な痛い出費だったけど直って良かった!
費用:
リビルド?コンプレッサー 約¥50,000
ガス 約¥3,000
添加剤 約¥4,000
合計 約¥57,000